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抗がん剤治療について

抗がん剤治療(化学療法)について
抗がん剤治療(化学療法)について
術前抗がん剤治療、②術後抗がん剤治療、③転移・再発後の抗がん剤治療の3通りがあります。
乳がんの初期段階での抗がん剤治療は、再発率、死亡率ともに有意に低下させることが明らかになっています。
しかし、抗がん剤治療が、全く効かない乳がんも数%存在します。
抗がん剤は、がん細胞を死滅させるのと同時に正常な細胞にもダメ-ジを与えます。
病理検査の結果、再発リスクが低くホルモン受容体が陽性の場合は、ホルモン療法が第一選択になります。

術前抗がん剤治療の場合
がんが大きい場合やリンパ節に転移が明らかな場合、あるいはがんが小さくても再発リスクが高いと考えられる場合に行います。 最近は適応を更に広げて、浸潤がんでしこりの大きさが2cm以上あり手術後に抗がん剤治療が必要だと予測される場合には、術前から抗がん剤治療を勧める傾向にあります。 

術前抗がん剤治療で乳がんのしこりを縮小させて、乳房全摘をしないで乳房温存手術が可能となる例が増えています。 
また、全身にあるかもしれない画像検査では見つからない小さな転移(微小転移)に対してより早期に治療できるメリットがあります。 同時に乳がんのしこりの縮小度合の変化をはっきりと見ることができるので、抗がん剤治療の効果をより具体的な形で評価できます。 

アンスラサイクリン系タキサン系抗がん剤を順次投与するのが一般的には多い方法です。 約10%から20%の乳がんのしこりが完全に消滅し、約70%から80%の乳がんのしこりが縮小しています。 
一方、抗がん剤の効果は、全ての乳がんで同等ではなく、乳がんのサブタイプにより効果に差があります。 特に、ホルモン受容体が陰性HER2陽性の乳がんの場合は、抗がん剤が非常によく効き、60%から70%の乳がんが消えています。 

長期的な予後に関して術前抗がん剤治療は、術後抗がん剤治療と同等の効果があることがわかっています。 最近は積極的に術前抗がん剤治療を導入する傾向にあり、世界的な流れとなって増えています。

術後抗がん剤治療の場合

手術でがん組織を肉眼的にはきれいに切除されても、小さながん細胞の塊や1個から数個のがん細胞など、画像検査では見つけることのできない小さな微小転移が、体のどこかに潜んでいる場合があります。
抗がん剤治療は、点滴・注射・内服などの方法で、抗がん剤を体全体隅隅々にまで行きわたらせて、血液やリンパの流れに入ったがん細胞を死滅させてしまいます。 体内にあるがん細胞を根絶させることにより、再発が防止できるのです。

【術後に抗がん剤治療が推奨されるケース】
A.ホルモン受容体陽性の場合
①リンパ節転移が4個以上
②組織学的悪性度のグレ-ドが3(1から3の3段階あり3が最も悪性度が高い)
Ki-67(増殖能の指標)が高値、すなわち増殖能が高い
④ホルモン受容体が陽性ではあるが割合が低く、エストロゲン陽性とプロゲステロン陽性の割合が10%未満
⑤病理学的浸潤部の腫瘍径が2cm以上
これらの内、一つでもあれば術後の抗がん剤治療を検討します。

B.ホルモン受容体陰性の場合
①HER2が陽性のHER2型
②HER2が陰性の基底細胞型(トリプルネガテイヴタイプ)のいずれかです。


抗がん剤治療は複数の種類の抗がん剤を組み合わせて行う多剤併用療法が基本です。 抗がん剤治療(化学療法)の例:薬剤名は、一般名(商品名)の表示になっています。
AC療法:ドキソルビシン(アドリアシン)とシクロホスファミド(エンドキサン)を3週間ごとに4サイクル。 これにパクリタキセル(アブラキサン)を追加する場合はパクリタキセルを週1回ごとに12サイクルを追加。
FEC療法:フルオロウラシル(5-FU)とエピルビシン(ファルモルビシン)とシクロホスファミド(エンドキサン)を3週間ごとに6サイクル
CMF療法:シクロホスファミド(エンドキサン)とメトトレキサ-ト(メソトレキセ-ト)フルオロウラシル(5-FU)を4週間ごとに6サイクル
TC療:ドセタキセル(タキソテ-ル)と(シクロホスファミド(エンドキサン)を3週間ごとに4サイクル


【抗がん剤治療(化学療法)の主な副作用と対策】
脱毛:治療開始してから2から3週間くらいしておこりやすくなります。 頭髪だけでなく、眉毛やまつ毛、体毛が抜けることもあります。有効な予防法はなく、治療が終わって新しい髪が生えるまでは帽子やウイッグ(かつら)、スカ-フなどで対応します。 治療が終了し新しい髪が生えても、しばらくの間くせ毛になることがあります。

口内炎:口の中の粘膜が荒れてヒリヒリします。 熱いものや刺激物を食べないようにし、歯ブラシは硬いのを避けて柔らかいのを使う方が良いです。 うがい薬や軟膏で治療します。

吐き気・嘔吐:治療直後に症状のでる急性のものと、治療して2~7日後にでる遅延性のものがあります。 消化管の細胞や嘔吐に関係する神経が作用されておこります。 治療前の吐き気止めの点滴や治療後の内服が有効です。

骨髄機能の低下:最も多く見られる副作用です。 血液の成分となる白血球、赤血球、血小板などは、骨髄で作られます。 白血球減少による免疫力の低下で細菌による感染症がおこると、発熱など症状がおこりやすくなります。 内服の抗生物質で効かない場合は入院治療が必要となる場合があります。
赤血球減少がおこって貧血になると、体がだるくなったり、動悸がおこったりします。症状が強い場合には輸血が必要となります。 血小板が減少すると、あざ(皮下出血)やそれ以外のところにも出血が起こりやすくなります。

爪の変化:手足の爪が黒ずんだり、割れやすくなったりすることがあります。 治療が終われば、手の爪は半年で足の爪は1年で生え変わります。

味覚の障害・変化:苦味を感じたり、味の感じ方が変わることがあります。

神経への影響・変化:手足のしびれやピリピリ感。 後まで残ることがあります。 タキサン系の抗がん剤を使用した場合には、後半から出現しやすくなります。

便秘・下痢:腸の働きや動きに影響がでるとおこります



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