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放射線治療について

放射線治療について
 乳がんは、放射線が照射されるとダメ-ジを受けて増殖できなくなり、死滅します。 
放射線治療により乳がんの近くの正常な部分にも放射線を浴びることになりますが、正常な細胞はダメ-ジを受けにくく、またダメ-ジを受けても回復しやすいため、放射線治療は、がん細胞だけを攻撃するのに有効です。

主に、手術の後の再発予防として用いられますが、乳房の局所に再発したがんや、骨転移・脳転移したがんにも有効です。

特に、乳房温存(乳房部分切除)手術をした後は、再発を予防するために必ず残っている乳房全体に放射線治療を行います。  残存乳房に放射線治療を行うことは、手術とセットで標準治療となっています。

手術によってがんを取り除いても、肉眼では見えない微小ながんが残っている可能性があり、将来時間が経つと微小ながんが増殖して、乳房内にがんの再発として現れる原因となる場合があるからです。  放射線治療は、この微小ながんを殺して根絶してしまうのです。 

乳房温存手術を行った場合、放射線治療を残存乳房に行えば、放射線治療をしなかった場合に比べて、残った乳房の局所再発率が1/3から1/4にまで減り、生存率も高くなります。 

乳房切除(乳房全摘)手術を受けた場合にも、脇の下のリンパ節に4個以上の転移があったり、乳がんのしこりの大きさが5cm以上もあるような進行乳がんの人が、放射線治療を受けることで再発のリスクを下げることができます。  何も治療をしないと20~30%に局所再発がみられるのを、1/3から1/4にまで減らすことができ、生存率も上がることが報告されています。 

乳房だけでなく、遠隔に転移した病巣による症状(骨の痛みなど)を緩和するのにも効果があります。

放射線治療は、手術後傷が治り、体が回復するのを待ってから開始します。  手術によって乳房の細胞は、ダメ-ジを受けています。  その直後に放射線を照射するのは避けた方がいいので、1か月は間を空けることが必要です。 また、始まるのが遅いと、微小ながん細胞が増殖するおそれがあるので、3か月以内には開始し、5か月以上間を空けないのが原則です。  ただし、抗がん剤による術後補助療法を行う場合は、それを終えてから開始します。 

乳房温存療法では、全量がおよそ50グレイの放射線量を、乳房全体に照射します。 脇の下のリンパ節転移が4個以上みられる場合には、鎖骨の近くのリンパ節にも照射します。  胸の真ん中近くにある傍胸骨リンパ節は、肺や心臓への影響があるのでリンパ節が腫れているなどの進行乳がんでなければ照射しないのが一般的です。

治療は外来通院ででき、1回あたりに照射する放射線量は2グレイで、必要な時間は実質1分程度であり10分で治療は終わります。  月曜から金曜日まで毎日続け、土・日は休みます。  このサイクルを5週間、計25回続けます。  

病理検査の結果、温存した残りの乳房に非浸潤がんが残っている場合や切除した断端近くにがんがある場合には、切除断端周辺への追加照射が行われます。  この場合は、1回2グレイの放射線量を5回程度追加して、合計30回の放射線治療を行います。 
 
放射線治療の副作用
 副作用は、それほど大きなものはありません。  治療中に痛みを感じることもなく、放射線が体に残ることも有りません。  後半は体のだるさや倦怠感を感じることもありますので、休息は十分に取った方が良いです。

治療中に現れる急性障害と治療が終了して現れる晩期障害があります。

急性障害としては、照射が2~3週間続くうちに、放射線を当てた皮膚が、日焼けや軽くやけどをしたような障害が現れます。  赤くなってヒリヒリしたり、熱や痛みを感じたり、まれに水ぶくれができたり、皮膚が剥けることもあります。  水で濡らしたタオルをそっと当てると楽になります。  照射後に冷やすと楽になりますので、タオルを持参して水で濡らして冷蔵庫に入れてもらい、照射が終われば乳房に当てるのもひとつの方法です。 

また、皮膚が赤くなった後は黒ずんだり、汗腺や皮脂腺の働きが一時的に衰え、触ると暖かく感じたり、皮膚が乾燥しカサカサしやすくなります。  市販の保湿用のロ-ションや乳液をこまめに塗るのも、痛みの軽減になります。  衣類や下着も柔らかい素材でできたものを身につけたほうが良いのです。 

急性障害は時間がたてば治りますが、痛みが残る場合は、ステロイドが含まれた軟膏やロ-ションを使うと楽になります。 

晩期障害は、放射線終了後、数か月から数年たってから現れる症状で、皮膚が縮まって硬くなったり、毛細血管が拡張して、皮膚の表面に浮き出てきたり、皮下組織や乳腺の硬化が見られることがあります。  放射線がごく一部の肺にかかり、放射性肺臓炎になり、カラ咳が長く続くことがあります。 

なお、放射線治療を受けた側の乳腺は、母乳を作って出す乳汁分泌機能が失われます。  今後は授乳ができなくなりますが、反対側の乳房であれば問題なく授乳は、可能です。


 

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