乳ガンの検査と治療のための基礎知識を身につけましょう!
用 語 解 説
<診断のための基本的な検査法>
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視・触診(ししょくしん)
- 乳房全体を目でみて、又は手で触れ、乳房の形や皮膚、乳頭、乳輪に異常かないか、しこりがあるかどうかを診察する方法です。乳ガンで最も基本的な検査です。
マンモグラフィ
- 乳房のX線撮影のことをいいます。触診では診断できない小さなしこりや石灰化した微細な乳ガンを発見することもでき、乳ガンの診断に欠かせないものです。ただし、若い人の場合は乳腺が豊富なため、X線写真がかすんでしまい、しこりを見つけることが一般的には難しくなると言われています。妊娠している人は、妊娠時期によっては検査できません。
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超音波診断(エコー)
- 超音波を臓器にあて、連座からの反射をとらえて画像にし、わずかな濃度の違いで病巣を診断するものです。診断精度が向上し、安全かつ容易に行えるので、乳腺疾患の診断に必須の検査になっています。マンモグラフィに比べて小さいしこりや石灰化の診断が困難ですが、しこりの内部構造の鑑別がしやすく、乳腺の密な若い人の診断にも使うことができます。
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穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)
- 細い針をつけた注射器でしこりを刺し、細胞を細針内に吸引して、ガラスに吹きつけて染色し、細胞の性質を顕微鏡で検査する方法です。細胞を直接検査できるので、良性か悪性かの診断をほぼ確定することができます。ただし、悪性かどうかを判断するのか難しい(悪性疑い)細胞もまれにはありますので、この検査で判断できない場合は、下記の組織診を行います。
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分泌液細胞診(ぶんぴつえきさいぼうしん)
- 乳頭(乳首)からでている分泌液を取り、その中にある細胞の性質を顕微鏡で検査する方法です。
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太針穿刺吸引組織診(たしんせんしきゅういんそしきしん)
- 最近、太目の針を穿刺して組織を採取する方式が確立されました。針は昔のSilvermann針-Thrucut針を改良したもので、一連の切離作業を自動的に行う装置に装着して14ゲージ、12ゲージの太さの組織を採取することができます。採取した組織片は次に説明する外科的生検による場合より、はるかに小さいため、これを顕微鏡で調べる病理学者の眼力も一段と厳しさを要求されるようになっていますが、アメリカから全世界に使用範囲が拡がっています。組織診以外にも、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PgR)や他の検査のための組織片を1度で3回程は採取できます。この採取を大掛かりな機械でX線コンピュータ下で立体的計算にもとづいて行い、触知不能の小さいしこりや石灰化巣の採取も行えるようになりました。この分野の大発展です。
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外科的生検(オーブンバイオプシー)
- ガン細胞の存在を確認するために、手術的にしこりの一部を取り(切開生検)、あるいはしこりを摘出して(摘出生検)、顕微鏡で組織を病理診断する方法です。外来で行うこともありますが、ガンの疑いが強いときは、手術を前提に生検を行い、ガンと診断された場合に、引き続いて乳房の手術を行うことがあります。太針穿刺吸引組織診でずいぶんその施行範囲が狭くなってきています。温存手術を予定しているときは、いろいろな妨害になる可能性がありますので、外科的生検はなるべくひかえる場合があります。
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腫瘍マーカー
- ガン細胞か血液や分泌物の中に放出する物質を測定して、からだの中のガンが大きくなっていないかを調べる方法です。乳ガン以外でも値が高くなるマーカーや乳ガンがあっても値が高くならない人もあり、幾つかのマーカーの変動を検査しながら、治療効果や術後の状態をフォローするのに使われています。しかし、通常の初回手術時にはこれらのマーカーが上昇することはありません。乳ガンでは、CEAやCA15-3、BCA225、NCC-ST-439と呼ばれるマーカーか主に使われています。乳頭の分泌液に含まれる腫瘍マーカーについてはCEAを測定する方法が広く行われています。
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乳管造影、乳管内視鏡検査
(にゅうかんぞうえい、にゅうかんないしきょうけんさ)
- 乳頭の異常分泌があり、しこりを発見できない場合に行われます。乳管造影では乳管の中に造影剤を注入してからマンモグラムを撮って、乳管に異常な箇所がないかを検査します。同様の目的で、乳管のに1o以下の狭い内視鏡(ファイバースコープ)を入れて検査するのが乳管内視鏡(乳管鏡)検査です、この場合の乳管内生検法についてはいろいろ工夫されており、その確立が現在の課題となっています。
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サーモグラフィ
- 異常な組織は正常な組織より温度が高いことを利用し、赤外線カメラを用いて、乳房の温度分布を画像として映しだす方法です。マンモグラフィや超音波と異なった方法で診断するので、両者のガンの「見落とし率」を低下させることができ、しこりを触れないような小さなガンを見付けることもできますが、信用度においてはマンモグラフィや超音波より落ちます。
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骨シンチグラフィ(骨シンチ)
- 99Tcというアイソトープ(放射性同位元素)で標識した物質を血管内に注射して、体内の分布状態をシンチカメラで撮影し、骨に転移していないかどうかを調べるための検査です。非常に鋭敏な検査ですが、検査費用が高価です。
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CTスキャン(コンピュータ断層撮影)
- コンピュータを用いた特殊なX線断層装置で、からだの断面を写し出す方法です。肺、肝臓や脳など、乳房以外の箇所に転移がないかどうかを調べる時に使います。
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MRI(磁気共鳴画像法)
- 強力な磁場の中にからだを入れるとある種の原子(水素原子)が変化するため、これを画像化して病巣を見つけだす方法です。乳ガンの診断や転移がないかどうかを調べる時に使います。CTとともに乳房温存術を行う前にガンの拡がりを診断するために使用されます。